今日出回っている宝石を見ると、宝石店の店頭には、処理宝石が体勢を占めています。
この現実は、ジュエリーを買うエンドユーザーにとっても、ジュエリーの作り手又はデザイナーにとっても、避けて通れないところです。
このようなことが、後者はわかっていても、エンドユーザーの皆様は、どれぐらい認識していらっしゃるでしょうか?
売り手の側の情報開示が不足していたり、売り手側に知識がないのが原因とも思います。
「美人は3日で飽きる」という諺があるように、宝石にも、同じようなことが言えるのではないでしょうか?
美人とは言いがたいけれど、ずっといると、どこか魅力的で味があって素敵な女性もたくさんいます。
宝石に例えると、ダイヤモンドでもルビーでも、品質の良い宝石を持つことで、満足感を得られる方も、たくさんおられるでしょうが、内包物があったり、面キズがあったり、形が変形していたりと、自然が作り上げた造形美に、真の美しさを感じる人も、多数いらっしゃるとおもいます。
このように、女性の好みが、また男性の好みが、個々の価値観によって違うように、宝石も真の美しさ価値観を計る尺度は、時代により、地域により、民族により、流動的であいまいであると思います。
近年、鉱物、科学の研究、技術が飛躍的に進歩したことによって、宝石の処理、加工もこれに比例して進歩しています。
このことから、宝石の「エンハンスメント」「トリートメント」について、宝石業界でも、その価値、または位置付けに、議論が絶えません。
この「エンハンスメント」と「トリートメント」を女性に例えると、「化粧美人」「整形美人」ということになります。で、「ナチュラルナチュラル」は、天然無処理宝石で、自然がもたらした人が手を加えていないものなので、内包物、色むら、色だまり、面キズが多くあって当たり前という事になります。
その中でも、自然の状態できれいな宝石は、希少価値が高く、高価な宝石となります。
これらの要素を、どう認識しどう評価するかで、宝石の価値観、宝石との向き合い方も大きく変わってきます。
私は、その宝石に多少の難があっても、自然が作る造形美に感動し、「ナチュラルナチュラル」に素晴らしさを感じています。
さて、みなさんはどうでしょうか?色々な宝石の知識を得ることによって、尚一層、宝石への興味がわき、素晴らしさを感じることでしょう。